<海外安全相談センター情報より抜粋>

イタリア:最近の治安状況等


ミラノ:強盗被害

在ミラノ日本国総領事館の報告によれば、最近、ミラノ市カドルナ駅において、置き引き、スリ等の被害が増加しています。特に、ミラノ市カドルナ駅とミラノマルぺンサ空港間の直通電車「マルペンサエクスプレス」は、最近になり、被害が多発しており、3月だけでも5人の邦人が旅券盗難に遭遇しています。

 具体的な場所、手口としては、

1.「マルペンサエクスプレス」乗車待ちの行列の際及び混雑している車内にてショルダーバッグ等を開けられて、スリに遭う。
 
2.「マルペンサエクスプレス」の切符売り場にて乗車券購入時に横に置いたバッグを置き引きされる。
 
3.カドルナ駅構内を歩行中、何者かに突然スプレーを吹き付けられ、注意をそらされている間に、ボストンバッグを奪われる。
 
4.カドルナ駅タクシー乗降場において、一瞬の間にハンドバッグをひったくられる。

 同交通機関を利用される際は、くれぐれも所持品から目を離さない、貴重品は必ず身につける、周囲の状況に絶えず目を配る等、安全管理にご注意下さい。また、ミラノ市内では、特に「ミラノ中央駅」周辺において、スリ、置き引き、ひったくり等の事件に遭遇する可能性が高いので、同駅を利用する際にも細心の注意が必要です。   2000/4/5

ローマ:睡眠薬強盗被害

在イタリア日本国大使館の報告によれば、最近ローマにおいて、日本人の睡眠薬強盗被害が頻発しています。被害者の殆どが18才から22才の単独の男子学生で、犯人はアラブ系の外国人旅行者(バックパッカー風)を装い、親しげに近寄り、隙を見て睡眠薬入りの飲食物をすすめ、眠っている間に貴重品を奪って逃走するものです。最近の被害例は次の通りです。旅先で知り合った人が勧める物を安易に飲食しないようご注意下さい。

(1)2月中旬午後5時頃、旅行者(22才)はコロッセオ付近で旅行者風の男から道を聞かれたり写真を撮るよう頼まれた後、共にバール(イタリアの軽食喫茶)に入り、ビールを注文して飲んだ所、意識不明となった。被害は旅券、現金、時計等。
 
(2)2月上旬午後10時頃、旅行者(18才)はテルミニ駅から徒歩30分程の公園でアラブ系の男から夕食に誘われ、途中で勧められたビスケットとビールを飲食した後、意識を失った。被害は旅券、現金、カメラ、携帯電話等。
 
(3)2月初旬午後5時頃、旅行者(22才)はチルコマッシモ近くの広場で旅行者風の男とバールでビールを飲みタクシーで移動後に勧められたクッキーを食べ意識を失った。被害は旅券、現金、クレジットカード、キャッシュカード等。
 
(4)1月下旬午後5時頃、旅行者(23才)はサンジョヴァンニ近くで旅行者風の男とバールで買ったビールを飲んでいたところ、突然意識がなくなった。被害は旅券、現金、キャッシュカード、運転免許証等。
 
(5)昨年12月下旬、旅行者(22才)は、ピア門付近で東欧系の旅行者風の男から煙草を求められ、差し出したところ、ガムを勧められたのでそれを食べた後、意識がなくなった。被害は旅券、現金、カメラ、時計等。2000/2/24

最近のミラノ等北イタリアにおける治安状況

在ミラノ日本国総領事館

 イタリアに旅行されようと計画されているあなた、北イタリアのミラノやトリノ、ベネチア等はローマやナポリに比較して安全であるとは思っていませんか。現在、これらの都市においては、盗難事件が毎日頻発しており、また、不法移民や麻薬問題により、治安は悪化しています。在ミラノ日本国総領事館の報告によれば、今般現地警察による1998年犯罪発生率が発表され現地紙に掲載されました。各紙とも、ミラノにおける犯罪件数が増加していることから、「犯罪都市、ミラノ」と見出しに扱い、ミラノの治安悪化について述べています。概要は次の通りです。同地を訪れる際は、一般的な盗難や置き引き等に注意を払う事はもちろんの事、夜間での1人歩きは避ける、人通りの少ない地区や犯罪が頻発してる地区には近付かない等の注意が必要です。

1.総括
 ミラノの人口はローマの半分であるが、人口に対する犯罪率は、極めて高い。

ミラノ 犯罪件数 157,000件
ローマ 190,000件

2.ミラノの犯罪別内訳

(1)殺人 前年度より3割減(97年30件、98年21件)。
(2)強盗 97年より655件増加。1日当たり2件増加していることになる。
(3)殺人未遂 97年に比べ、ほぼ2倍となった。
(4)窃盗 97年より10,000件増加。

3.都市別犯罪発生率:1998年(住民10万人に対して発生した件数)

殺人 盗難 強盗 性犯罪
1 ナポリ 4.9 ミラノ 8,257 パレルモ 406 ボローニャ 11.2
2 トリノ 2.18 ボローニャ 7,476 ナポリ 359 ミラノ 8.14
3 パレルモ 2.17 フィレンツェ 6,243 ミラノ 201 トリノ 6.87
4 ミラノ 1.6 トリノ 5,937 トリノ 174 フィレンツェ 6.31
5 フィレンツェ 1.6 ローマ 5,722 ボローニャ 171 ローマ 4.34
6 ボローニャ 1.3 ジェノバ 4,627 ローマ 144 ジェノバ 2.3
7 ローマ 1.2 ナポリ 4,002 フィレンツェ 92 ナポリ 1.8
8 ジェノバ 0.92 パレルモ 3,986 ジェノバ 61 パレルモ 1.6


 現実に、最近になり治安状況が日増しに悪化しているミラノ市においては、本年に入り9日までに毎日1人づつが強盗や抗争といった理由により拳銃で殺害されるという凶悪事件が連続して発生、この中には数名の一般市民も巻き込まれていることからも市民に動揺を与え、現在大きな社会問題になっています。この他、過去に爆弾事件やテロ事件等も発生しており、今後、日本人が巻き添えとなる事件が発生する可能性も皆無ではありません。なお、97年までの5年間における当館の邦人援護件数は、表4の通りですが、急激な増加傾向にあり、また、97年の431件は、世界の全公館で6番目に多い件数となります。

表4 在ミラノ総領事館における邦人援護件数の推移

97年 96年 95年 94年 93年
431件 361件 315件 219件 157件

犯罪の具体的な事例と対応策

1.街や中心地での被害
犯罪多発地域
 ミラノ (中央駅、ドゥーモ広場、スカラ座前、モンテナポレオーネ通り、ヴィットリオ・エマニュエル通り、フィエラ(見本市)会場等)
 ベネチア (サンマルコ広場、リアルト橋、水上バス、空港)
(1)ミラノの中心ドゥーモ周辺やショッピング街での被害例で多いのは、子供達等(浮浪者風や長いスカートをはいた女性が多い)に新聞紙で前方を塞がれたり、取り囲まれたりして振りほどいている間に、バッグや洋服のポケットから財布等を抜き取られるケース。
 →1人で歩行中の時や人と離れて行動する場合には要注意。取り囲まれないように、周囲の状況をよく見て歩く。

(2)買い物のために入った店内で、試着の際、バッグや鞄への注意が怠りがちになったその一瞬の間に、買い物客を装った何者かに置き引きされる。
 見本市の開催中は、各見本市会場内でも同様のケースが多く、商用目的のため現金や書類の入ったアタッシュケース等を足下や傍らに置いていて、気がついた時には紛失していたという被害が多発。
 →貴重品の入ったバッグ等は、イスの背もたれに置いたり足下に置くと注意が行き届かないため、目の前に置くよう心がける。

(3)車のパンク(故意にパンクされている場合が多い)の修理中、手伝いを装って近付いてきた2人組の1人が修理を手伝い、他の1人が車中に置いた貴重品の入ったバッグ等を持ち逃げする。
 →路上駐車は出来るだけ避け、有料駐車場を利用する。また、見知らぬ人の親切を真に受けない。

(4)歩行中や駅のエスカレーター等で、背後から洋服に液体を掛けておき、親切を装って洋服の汚れを取り除きましょうと脱がせたり、近付いてきたりして、財布等を抜き取ったり、貴重品を持ち去るケースも多い。
 →コート等は、絶対に脱がない。貴重品等の入ったバッグ等を手から離さない。

(5)歩行中に背後からバイクや車に乗った若者にショルダーバッグの紐を引っ張られ、やむなくバッグを手放したケース。
 →車道側にはバッグを持たないよう心がける。

(6)ミラノ市内で一番被害が発生している場所は、ミラノ中央駅であり、列車の案内ボードを見ている時、切符を購入している時、公衆電話をかけている時、外貨両替をしている時、バーでコーヒーを飲んでいる時、駅前のベンチで一休みしている時等、多数の旅行者が置き引き等の被害に遭っている。

2.飛行場や車内での被害(マルペンサ、リナーテ等の空港やミラノ中央駅等)
(1)飛行場での被害は、チェックインの際、タクシー待ちの間、または搭乗待ちの間に傍らに置いた荷物を置き引きされたり、カートの上に置いていたセカンドバッグを少しだけ目を離した隙に持ち去られている。
 →日本人は狙われており、特に、カート上のセカンドバッグは要注意。貴重品は身につける等細心の注意が必要。

(2)列車に乗り込んだ際、荷物を棚に上げる際にイスに置いたバッグ等を置き引きされる。あるいは、列車の出発間近になって、突然見知らぬ人から話しかけられたり、列車の外から手を振るなど注意を引かせ、相棒がイスや棚に置いた荷物やバッグを持ち去っていく。
 →複数で犯行に及ぶため、身近にいる犯人の1人と思われる人物を捕まえても盗まれた貴重品等は他の者が持ち去っており、結局何もできないことが殆どです。また、当地の車両は鏡がついていることが多く、思わぬ所から観察されているため、何か行動を起こす際は、必ず周囲を確認してから落ち着いて行動すること。

(3)列車内で居眠りをしたり、夜行列車で寝ている間に盗まれる。

(4)手荷物預かりを依頼したところ、荷物預かり札を貰わなかったため、引き取る際に荷物が何処にあるかわからず返還されず。

3.偽警官による被害
 警察官を装い、所持品検査をするという口実で近づき、財布の中から現金の大部分を抜き取る(手品のように素早い手口)。
 →当地では、警察官が旅行者に対して直接職務質問や所持品検査をすることはよほどのことがない限りなく、もしあったとしても、警察官は通常制服を着用しており、財布の提示を求めることはありません。警察手帳を提示したとしても偽物である可能性が高いので、注意深く観察してから冷静に判断すること。

4.暴力バーによる被害
 英語で親しげに話しかけて来た人から、「良い場所を知っているので」等と誘われ一緒に出かけたところ、店に入った途端、ドアに鍵をかけられ法外な料金を請求される。
 →当地に限らず、世界中にあるパターンの一つ。ミラノも例外ではありません。甘い言葉にご用心。

5.ホテル内外及びレストラン等での被害
(1)朝食の際、席を確保しようとバッグを置いた時や食事中に置き引きされる。

(2)ホテルのロビーで取引先と商談中や友人と歓談中に傍らに置いたバッグ等を持ち逃げされる。

(3)団体旅行で友人等の荷物の見張りを頼んだところ置き引きにあう。

(4)団体旅行でホテルや入り口で添乗員の説明を聞いている間に足下に置いていたバッグを置き引きされる。

(5)ホテルのフロントに貴重品を預けたところ、係りの担当者が交換し、誰に預けたか分からず返還されず。

(6)外出中、オートロックにもかかわらず、ホテルの自室から貴重品を盗まれる。

(7)レストランで友人と食事中、傍らに置いていたバッグを置き引きされる。
 →一流ホテルや高級レストランでも客を装った不審な人物が紛れ込んでいるため貴重品は手元から離さないこと。

緊急連絡先等:
緊急事態 113(日本における110番)
警察 112
救急車 118(搬送の場合は料金が必要)
消防署 115
在ミラノ日本国総領事館 01-6241141